ゴミ屋敷の片付け費用をネットで調べると、
目安や相場が簡単にわかるようになりましたね。
ネットの情報は間違ってはいませんが、広さ・間取、ゴミの量、そして汚れ具合によって費用が変わりますよ。
その、ゴミの量や汚れ具合が自分では判断できないんですよ。
で、結局はいくらなの?って、見積もりする前に知りたいですね。
では、業者が見積もり金額を算出する仕組みを少し詳しくみてみましょう。
もくじ
まず、ゴミ屋敷清掃の見積もりは、主に車両費、人件費、ゴミの処分費の3項目で構成されています。
では、この3項目について具体的な内容をみていきましょう。
清掃後にゴミ処理場までゴミを運ぶために必要な車両の費用です。
ゴミの量に応じて軽トラックを使うのか、2tトラックを使うのかが決まります。車両の大きさに比例して車両費は高くなります。
自分の部屋のゴミの量について、例えば「大体45Lの大型ゴミ袋〇袋分」と目算できれば、トラックの種類別の相場を参考にして、費用の見当をつけることができます。
業者によっては、「軽トラック1台分」「2tトラック1台分」といったように、使用する車両トラックで、ゴミ清掃の見積もりを提案する業者もあるため、参考にしてみましょう。
例えば、トラックの種類別の見積もり相場は次の表のとおりです。
積み込めるゴミの量 (45Lゴミ袋の数) | 見積もり相場 | |
軽トラック | 35~40袋 | 16,500~45,000円 |
2tトラック | 70~80袋 | 50,000~90,000円 |
軽トラックには大きなゴミ袋を35〜40袋程度積むことができます。
たとえば、1R/1Kで、膝の高さ程度のゴミの量であれば、軽トラック1台で対応可能で、16,500〜45,000円ほどの相場で対処することができます。
一方、同じ1Rでも、天井までゴミが堆積しているようなケースは、大きいゴミ袋35〜40袋程度では足りないため、軽トラックの往復利用か、2tトラックが必要となり、50,000〜90,000円程度かかるでしょう。
清掃に必要なスタッフの作業料です。
何人がかりでどれくらいの時間がかかるか(作業人数×作業時間)によって決まります。
ゴミ屋敷業者はゴミの量に応じて作業人数と作業時間を割り出して、見積もり金額を決めます。
1R/1Kで、ところどころ床が見える程度のゴミの量であれば、1人1時間で片付けることが可能です。
ゴミの量が多いと作業量が増えるため、人件費は高くなります。
清掃で回収したゴミを適切に廃棄・処分するための費用です。家具などの粗大ゴミや、家電などの電化製品の処分に費用がかかるのはもちろん、生ゴミなどの普通の家庭ゴミでも量が多くなると処分費が発生します。
ゴミの処分費もゴミの量に応じて見積もられます。
見積金額が決まる主要3項目がわかりました。
次に、主要3項目によって算出された金額は、ゴミの量、ゴミの内容、そして住宅環境の3要因で大きく変動します。
ゴミの量が多いほど、3項目の車両費、人件費、そしてゴミの処分費すべてが高くなります。
例えば、ゴミが天井の高さまで溜まっていたり、一軒家の全ての部屋にゴミが溜まっているなど、大量のゴミの仕分けや搬出が必要となる場合は、スタッフの作業人数も運搬する車両トラックのサイズも大きくなります。
さらに、ゴミの種類がすべて生ごみや紙・布・プラスチック類など家庭ゴミであっても、大量になると処分場での処分費が別途発生します。
では、自分の部屋のゴミの量が、比較的少ないのか多いのかはどう判断するのでしょうか。
ゴミの量を判断するには、ゴミの溜まっている「高さ」に注目します。
具体的には、「膝の高さまでゴミがあるかどうか」「天井の高さまでゴミがあるかどうか」を見ましょう。
【ゴミの高さで判断するゴミの量】
ゴミの堆積度 | 状態 |
少なめ | ゴミが堆積しているが、床が見えるゴミを溜め始めて1年未満に多い |
多め | ゴミが膝の高さまで堆積しているゴミを溜め始めて1~2年に多い |
かなり多め | ゴミが天井近くまで堆積しているゴミを溜め始めて3~4年に多い |
重症 | ゴミが天井まで堆積している。悪臭・害虫が発生している。長年、ゴミを溜め続けている |
ゴミの量の測り方が把握できたところで、同じ広さの部屋でもゴミの量によってどのように見積もりが異なるか、具体的にみていきましょう。
例えば、ワンルーム、1R/1Kの場合について、ゴミの量が変わると次のように見積もり相場は変化します。
このように、同じ1R/1Kの部屋でも、ゴミの量によって相場は、26,500円〜80,000円(重度の場合はこれ以上)と、価格に開きが生じます。
ゴミに含まれているゴミの種類が多いほど人件費、ゴミの処分費が高くなります。
ゴミ屋敷のゴミの中には、衣類や紙ゴミのほかに生ゴミや、ペットや人間の糞尿といった汚物、粗大ゴミなどさまざまなものが含まれています。
複数の性質のゴミが混じっていると仕分け作業の手間が増えるため、人件費が高くなります。
また粗大ゴミが多く含まれていると、その分ゴミの処分費もかかります。
その住宅環境で、ゴミの片付けの手間が増える場合は、人件費とゴミの処分費が高くなる要因となります。
たとえば、作業対象となる部屋がマンションの3階以上である場合などは、ゴミの搬出に手間がかかるため、人件費について割増料金が発生するケースがほとんどです。
ゴミ屋敷を片付ける場合、室内クリーニングや消臭、床やフローリングの張り替えなども合わせて依頼したいと思うことが多いでしょう。
しかし、室内クリーニングや床の張り替えなどは通常、基本サービスには含まれず、オプションサービスとなります。別途費用が発生するため、注意が必要です。
オプションの例としては、例えば下の表のようなものがあります。
室内クリーニングなどを検討している場合は、参考にしてください。
【オプションサービスの相場について】
内容 | 相場 |
ハウスクリーニング | |
床清掃 | 35,000円(1部屋)~ |
トイレ清掃 | 9,800円~ |
お風呂清掃 | 9,800円~ |
ペットに絡むゴミ屋敷清掃のオプション | |
糞除去清掃 | 35,000円(作業1人)~ |
家財ふき取り作業 | 35,000円(作業1人)~ |
雑菌消毒、除菌作業 | 35,000円(1部屋) |
孤独死現場の清掃オプション | |
浴室の清掃 | 80,000~100,000円 |
床の切断作業 | 35,000円~ |
オゾン燻蒸・消臭作業 | 30,000円~ |
特清隊では掃除や室内クリーニング以外に、「近隣に知られたくない」「男性だけ/女性だけで作業して欲しい」「夜中に片付けて欲しい」など、さまざまなご希望に沿うオプションを用意しています。
割増コース例
女性のみで作業する【レディースコース】 | 1割増 |
秘密厳守で作業する【隠密作業コース】 | 1割増 |
認知症や高齢者の方向け【介護コース】 | 2割増 |
急な依頼に【緊急対応コース】 | 5割増 |
深夜にこっそり作業【ナイトコース】 | 7割増 |
今回は、ゴミ屋敷の清掃を業者に依頼する費用の算出方法について、少し詳しくみてきました。
見積りの基本となる主な3項目は
でした。
そして、この3項目の金額が大きく変動する3要因があります。
この3要因によって料金が変わるため、全体の金額がわかりにくくなりがちです。
さらに、必要に応じてオプション料金を加算します。
ゴミ屋敷清掃を迷われている方は、当サイトにご相談ください。