ゴミ屋敷を脱却したい人が、なんとか自力で断捨離する方法はないのでしょうか?
断捨離の判断基準を明確にしたり、断捨離のスケジュールを立てておこなえば、作業自体はそれほど難しいものではありませんよ。
もくじ
自力で断捨離してゴミ屋敷を脱却する方法の全体像をみてみましょう。
断捨離の全体の流れは次の4ステップです。
【STEP1】ゴミの出し方や回収日を確認する
【STEP2】断捨離のスケジュールを立てる
【STEP3】事前準備をする
【STEP4】「残す」「捨てる」「保留」に分ける
まず初めにゴミの出し方や回収日を確認することで、断捨離がスムーズに進みます。
なぜなら、ゴミを分別しながら捨てることができ、作業時間が短縮できるからです。
ゴミの出し方は各自治体のHPで確認することができます。
不明点があるときは、自治体の生活環境課や環境局収集管理課など、ゴミ収集を担当する部署に問い合わせてみましょう。(部署名は各自治体によって異なります。)
一方、ゴミの回収日は、町名や何丁目かでかなり細かく分かれています。
自治体のホームページに回収日が掲載されているので見てみましょう。
確認するポイント
これら必要事項をしっかり確認できれば、効率よくスムーズに断捨離をおこなえるでしょう。
次のステップでは、どの日にどの場所を断捨離するかを明確にして、断捨離のスケジュールを立てます。
スケジュールを立てると、断捨離完了までにかかる期間が予測でき、ゴールをイメージしやすくなります。
モチベーションアップにも繋がります。
ゴミ回収日もスケジュールに入れることで、ゴミの出し忘れを防ぐこともできます。
自分が断捨離できる日と断捨離すべきエリアを確認し、断捨離のスケジュールを立て、計画的かつ効率よく断捨離を成し遂げましょう。
自分が断捨離できる日とゴミの回収日を確認し、カレンダーにチェックしましょう。
仕事や学校が休みの日や、早く帰宅できる日など、自分の予定を1ヶ月分程度確認してください。
確認したら、カレンダーやスマホのスケジュール帳などに断捨離できる日を書き込みましょう。
合わせてゴミの回収日も書き込んでください。
下の画像は、東京都港区某所のゴミ収集日カレンダーです。
6月5日、6日、12日、18日、20日、27日を断捨離できる日と仮定して、カレンダーに丸をつけました。
出典元:港区HP
ごみ収集日カレンダーを活用すると、自分の予定を書き込むだけで断捨離する日とゴミの回収日が一目でわかるので便利です。
ごみ収集日カレンダーがない場合は断捨離する日とごみ収集日をカレンダーに書き込みましょう。
断捨離をするべき範囲を把握して、対象範囲をエリアに分けます。
エリアに分けると、どの日にどの場所を断捨離するか細かく計画を立てることができます。
断捨離を一気に終わらせるのはとても大変です。
エリアに分けることでゴールがいくつもでき、達成感を感じてやる気が出ます。
それでは、1Kの居住スペースを例にエリア分けしてみましょう。
断捨離場所 | 居住スペース |
---|---|
エリア | 床 テーブルの上 ベッドの上 クローゼット 棚 テレビ台 ソファー |
どのようにエリア分けすればいいかわからないときは、具体例を参考にゴミやものが散乱している場所や家具を「1つのエリア」としてみてください。
そして、1エリアずつ片付けていくと考えると、断捨離が実現しそうな気がしませんか。
スケジュール立ての最終段階です。
断捨離を実行する日に、エリアを振り分けます。
何日にどのエリアの断捨離をするか決めることで、断捨離当日の行動が起こしやすくなるし、断捨離完了までの見通しを立てることができます。
出典元:港区HP(前掲)
先ほどのカレンダーを元に計画を立ててみましょう。
例えば、6月1日に事前準備をおこないます。
内容は必要なものの買い出しですので時間はかかりません。
仕事がある日でも買い出しに行ける日ならいつでも大丈夫です。
その時出た可燃ごみは7日、不燃ゴミミは8日、プラゴミは9日、資源ごみは12日がそれぞれのゴミ出し日です。
その時出た可燃ゴミは14日、プラごみは16日、資源ごみは19日にゴミ出しします。
不燃ゴミの回収はないので、22日がゴミ出し日です。
その時出た可燃ゴミは21日、不燃ゴミは22日、プラごみは23日、資源ごみは26日にゴミ出しします。
6月20日と27日は予備日に設定します。
予備日を作ることで、途中のスケジュール変更や事後の片付けに対応できるので、必ず2日ほど設定してください。
以上のように細かくスケジュールを組むことで、断捨離の全体的な見通しが立ちます。
カレンダーやスケジュール帳に書き込み、いつでも見られるようにしておきましょう。
STEP3では、断捨離に必要なものを準備します。
当日作業が中断することがないように、必要なものを十分に揃えましょう。
準備するものは以下のとおりです。
いよいよ断捨離の工程です。
スケジュールに合わせて断捨離をおこないます。
断捨離では、対象エリアにあるものを「捨てる」「残す」「保留」の3つに分別していきます。
「捨てる」はゴミ袋へ、「残す」と「保留」は段ボールへ入れていきましょう。
「保留」の箱が存在することで、断捨離の判断がしにくい思い出の品などをあとで検討することができ、作業を効率よく進めることができます。
「捨てる」「残す」「保留」に仕分けして、断捨離を進めていきましょう。
作業前に断捨離の判断基準を明確にし、基準を守って断捨離をおこなう必要があります。
なぜなら、ゴミ屋敷化してしまった方は捨てることが苦手な可能性があるからです。
また、ゴミ屋敷の断捨離は、普通の断捨離以上に物を減らさないといけないので、よりシビアに線引きする必要があります。
断捨離の途中で捨てるか捨てないか迷った時、以下の基準に従って断捨離をおこないましょう。
◎必要なもの・必要ではないものではなく、今使うもの・使わないもので判断する
断捨離が完了した部屋が再びゴミ屋敷にならないためにはどうすればいいでしょうか。
再びゴミ屋敷にならないためには断捨離習慣を身につけ、日々の生活に取り入れる必要があります。
今までと同じ生活を同じ意識で続けていたら、再びゴミ屋敷になってしまうからです。
断捨離習慣を身につけるために、次の3つのことを意識しながら生活してみましょう。
物の定位置を決めて使ったものを決まった場所に戻せば、物を出しっぱなしにしたり、放置し続けるということがなくなるからです。
例えば、脱いだ洋服は洗濯かごに入れると決めれば、ソファーに洋服が放置されることがなくなりますよね。
部屋の中の物は定位置を決め、そこに収納したり戻したりする習慣をつけましょう。
ゴミはゴミ箱へ入れるということを守って生活すると、部屋にごみが散乱することを防げます。
なぜかというと、ゴミの定位置はゴミ箱だからです。
ゴミ箱はいくつか用意するといいでしょう。
例えば、ペットボトルゴミが多く出る方は、ペットボトル用のゴミ箱を用意すると捨てる時に便利です。
コンビニやテイクアウトの食事が多い方は、大きめのゴミ箱があるといいかもしれません。
蓋付きだと匂いやコバエの発生を抑えることができて便利です。
自分の生活に必要なゴミ箱をそろえ、「ゴミはゴミの定位置であるゴミ箱へ」を心がけて生活しましょう。
ゴミ出しは、ゴミ屋敷化を防ぐためにとても重要な作業です。
室内でどんなに分別しても、ゴミをゴミ回収場所まで持っていかないと家の中にゴミ袋が溜まってしまいします。
可燃ゴミの回収は、週2回ある自治体が多いと思います。
ゴミが少なくてもゴミ出しをスキップするのはやめましょう。
スキップに慣れてしまうと、スキップが繰り返されゴミが溜るということになりかねません。
可燃ゴミ以外のゴミの回収は、週に一回または隔週などの自治体が多いでしょう。
ゴミ出しを忘れることがないようにスケジュール帳やカレンダーに書き込むか、回収日カレンダーをプリントアウトして目につきやすい所に貼っておきましょう。
ゴミの回収日にゴミを出すことを習慣化すれば確実にゴミ屋敷化を防ぐことができます。
ぜひ実践してみてください。
今回はゴミ屋敷を自力で断捨離する方法をみてきました。
断捨離の4つのステップは
【STEP1】ゴミの出し方や回収日を確認する
【STEP2】断捨離のスケジュールを立てる
【STEP3】事前準備をする
【STEP4】「残す」「捨てる」「保留」に分ける
でした。
【STEP4】で重要なことは、断捨離の判断基準に従っておこなうことです。
そうしなければ、捨てるか残すか長時間迷い断捨離が進みません。
断捨離が完了したら、再びゴミ屋敷にならないために次の3つの習慣を身につけましょう。
なお、断捨離後も異臭が消えなかったり、露わになった床や壁が腐敗していたりすれば特殊清掃のプロに相談しましょう。