ゴキブリが発生している孤独死現場は特殊清掃業者に任せるべき
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孤独死の部屋でゴキブリが大量発生していたら、
ゴキブリの駆除と孤独死の特殊清掃、どちらを先におこなうべきなんでしょう？
もしゴキブリが大量発生していても、特殊清掃の前には絶対に入室を
してはいけません。
孤独死だけでも非常事態なのに、その上ゴキブリまで大量発生していたら
慌ててしまいますよね。
そうですね。
でも、ゴキブリが大量発生している孤独死現場は感染症などのリスクが
非常に高いのです。
もくじ
孤独死が起きたからといって、現場ですぐにゴキブリが大量発生するわけではありません。
孤独死の現場でゴキブリが大量発生するには2つの理由が考えられます。
1つずつみていきましょう。
孤独死の現場でゴキブリが大量発生しているなら、遺体の腐敗がかなり進行している可能性があります。
なぜなら、ゴキブリはある程度遺体の腐敗が進んでいないと、遺体を侵食することができないからです。
遺体の腐敗が進むのは、単に長期間発見されなかったというケースだけではありません。
たとえ発見までの期間が短くても、部屋そのものや、遺体周辺の温度が高いことで、遺体の腐敗は進みます。
具体的には、孤独死した場所や状況が以下のような場合に、遺体の腐敗が進行します。
遺体の腐敗が進むことで発生する悪臭がゴキブリを引き寄せたり、遺体そのものがゴキブリにとっての食糧となることで、ゴキブリの大量発生が起きます。
孤独死が起きる前から居室がゴミ屋敷となり、孤独死の前から居住者とゴキブリが共生していたと思われるケースも多くあります。大量のゴミはゴキブリの栄養になります。
特に弁当の食べ残しやペットボトル飲料の飲み残しなどは、ゴキブリの格好の好物です。
体力が低下してゴミ出しができなくなった一人暮らしの高齢者や、生きようとする気力を失っていくことで起きるセルフネグレクトでは、室内にゴミが溜まりやすくなるため、孤独死が起きる前からゴキブリが大量発生しているケースが多いのです。
おおむね8階以上の高層階でゴキブリが頻出する場合は、近隣がゴミ屋敷化しているケースがあるので目安にしてください。ゴミ屋敷では、孤独死が発見される以前から悪臭やゴキブリの出現傾向が高いため、孤独死の発見が遅れやすくなることも特徴です。
孤独死の現場でゴキブリが大量発生している場合は、とにかくまずは特殊清掃業者に連絡をして、ゴキブリの大量発生について伝えてください。なぜ特殊清掃業者にゴキブリ駆除を含めて依頼すべきなのでしょうか。
孤独死の特殊清掃では、入室前に業務用のオゾン燻蒸機で殺菌消臭をします。
このオゾン燻蒸によって、ゴキブリも駆除することができるのです。
オゾン燻蒸によるゴキブリ駆除は、飲食店や食品工場などでも広くおこなわれている確実な方法です。
高濃度のオゾンは、ゴキブリを始めとした病害虫や害獣、ウィルスなど、あらゆる生命体へ悪影響を及ぼすことが確認されています。業務用の殺菌消臭を目的としたオゾン燻蒸機は、高濃度のオゾンを発生させることで、孤独死の現場にいるあらゆる害虫や害獣を駆除することができるのです。
しかもオゾンは、使用後の危険性が低く、燻蒸が終われば直ちに安全な状態に戻ることも特徴です。
なお、家庭用のオゾン発生器は、発生させるオゾンの濃度が低く設定されているため、人にもペットにも安全に使うことができています。
孤独死の現場では、腐敗液の浸透による物件の損傷と、悪臭による近隣被害を最小限に食い止めるため、迅速な対応が求められます。
特殊清掃業者とゴキブリの駆除業者とを別々に手配すると、それだけで手間隙がかかります。
インターネットなどで業者を選び、比較検討して見積もりを取る作業を複数の業者とやり取りするよりも、特殊清掃業者にすべて任せてしまった方が、作業負担も少なく時間もかかりません。
何より、もしも孤独死の現場にゴキブリ駆除の業者が先に辿り着いたとしても、何もできることはありません。
孤独死の現場は、特殊清掃の専門技術とノウハウがないと入室することすらできない場所だからです。
ゴキブリが大量発生している孤独死現場の場合、通常の孤独死現場と比較すると作業員の危険度が高く、手間が多いと言えます。
しかし、急いでいるからといってどんな業者でもいいということではありません。
安心して任せることのできる、仕事の確かな特殊清掃業者を選ぶためには、何を確認すればいいのでしょうか。
ゴキブリが発生している孤独死現場の特殊清掃は、専用の機材やノウハウを持った特殊清掃の専門業者に依頼することを何より強くおすすめします。
「特殊清掃もできます」とうたっている廃品回収業者や遺品整理業者では、作業員本人や周辺に感染症の危険を負わせてしまうでしょう。名前だけの業者では、周辺に悪臭や害虫・害獣を拡散させてしまいますし、大切な貴重品を一緒に処分してしまうこともあるのです。
ゴキブリが発生している孤独死現場の特殊清掃をする場合は、何よりもまず特殊清掃の専門業者であることに重きを置いて、依頼するようにしてください。
「解体工事業登録」をしている業者かどうかをしっかり確認してください。
「解体工事業登録」とは、国家資格を持った技術管理者を置いて、床板や壁の石膏ボードなどの解体をおこなうことができる業者であるという国土交通省管理の許認可です。
ゴキブリは、壁の中や天井裏などで産卵します。現場にいる成体のゴキブリを駆除しただけでは、2～3週間後に卵が孵化して、新たなゴキブリが発生してしまうのです。
「解体工事業登録」をしていない業者では、表面の清掃しかすることができないため、ゴキブリが大量発生している現場の特殊清掃は、必ず「解体工事業登録」の資格を有している業者かどうか、しっかり確認してから依頼してください。
腐敗臭や腐敗液を少しも残さずに清掃することのできる、十分な実績のある特殊清掃業者を選びましょう。
実は特殊清掃の仕事は、賃貸住宅の管理者が作業依頼するケースが多いのです。
いくつもの賃貸物件を抱えていると、居住者の孤独死という事態に遭うことも、少なからず起こります。
そのため、管理者同士のネットワークによる紹介や、図らずもリピーターとして清掃依頼をすることになる場合が多いのです。
実績が十分にある経験豊富な特殊清掃業者であれば、ゴキブリが大量発生している現場の対応にも慣れているため、落ち着いて仕事をしてくれるでしょう。
また、遺品整理のために遺族として入室をする際にも、その場でいろいろな相談にも答えてくれます。
ゴキブリが大量発生しているかもしれない旨は、作業スタッフに危険性を認識させるため、必ず依頼する際に伝えてください。
その上で、現場を見てから追加請求をするような業者は、悪質です。
「現場の状況が想定外だった」というのは業者の側の落ち度なので、その作業費用を追加で払う必要はありません。
また、見積もりが一番安いという理由だけで業者を選び、作業を始めてからの追加請求のトラブルが起こるケースもよくあるのです。
実績があってプロ意識の高い特殊清掃業者であれば、追加請求がないことを事前にしっかりと伝えているため、ストレートに追加請求の可能性の有無を問い合わせても、何も問題はありません。
見積もりや相談などのやりとりを通じて、あなた自身が安心して任せようと思える業者を選びましょう。
聞きたいことを聞いたときに、経験の豊富な業者であれば、きちんと答えることができます。
一方、言葉遣いや対応に横柄さやぞんざいな印象を受ける業者は、現場での作業も丁寧ではないでしょう。
特に、ゴキブリが大量発生していることで、あからさまに態度を変えたり、返事が遅くなったりする業者は、後のトラブルに繋がり兼ねません。
なお、賃貸住宅の管理者からの紹介の場合でも、事前にきちんと担当者と話をして、あなた自身が納得できる業者かどうか、判断することをおすすめします。
孤独死現場でゴキブリが大量発生していたら、感染症のリスクが高いため、孤独死現場の清掃とゴキブリ駆除を合わせて特殊清掃業者に任せましょう。
まとめて依頼するメリット
特殊清掃業者を選ぶときは次のことを確認しましょう。
この記事が、孤独死に加えてゴキブリの大量発生という非常事態の中で、あなたを支えるお役に立てれば幸いです。
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