家の中がゴミ屋敷になってしまった人が、キッチンだけでも
何とか自分で片付けたいそうですが、そんなことできるのでしょうか?
ゴミ屋敷のキッチンは手順通りに掃除をおこなえば、
自分で片付けることも可能ですよ。
もくじ
「ゴミ屋敷をどうにかしたい」と思った場合は、キッチンから片付けることで、非常にスムーズに作業を進めることができます。なぜキッチンから片付けるべきなのでしょうか。
その理由は3つあります。
あまりにゴミの量が多いと「自分で掃除できるのかな」と不安に感じるかもしれませんが、ゴミ屋敷のキッチンは下の手順どおりに掃除を行えば、自分で片付けることも可能です。
それでは、詳しい手順や必要な道具についてみていきましょう。
キッチンを掃除する際は、いきなり片付けに取り組もうとせず、まずは掃除に使う道具を揃えましょう。
キッチンには油汚れやカビなどの取れにくい汚れが多く付着しているため、道具が足りない状態で作業をはじめると、頑固な汚れを取り切ることができません。
基本の掃除用具は、以下の表の通りです。
基本の掃除用具
道具 | 用意する際のポイント |
マスク・ゴム手袋 | 汚れた時のために複数枚用意する |
ゴミ袋 | 燃えるゴミ用・燃えないゴミ用・その他用の全ての種類を用意する (一番大きなサイズ) |
掃除用スポンジ | 100円ショップやドラッグストアで販売されているものでOK |
歯ブラシ | 使い古しのものでOK |
マイクロファイバー雑巾 | 100円ショップやドラッグストアで販売されているものでOK |
掃除シート (キッチンクリーナー) | セスキ炭酸ソーダや重曹などが配合されているものが便利 |
メラミンスポンジ | サイズが小さいタイプが便利 |
アルコール消毒液 | ジェルではなく液体のもの |
新聞紙 | 余裕を持った枚数を用意する (割れた食器を包む時に使用) |
掃除シートやゴミ袋・スポンジは使用頻度が高いため、必ず余裕を持った個数を用意しておきましょう。
もし余った場合は他の場所の掃除にも使用できますので、「少し多いかな」と感じる程度の数の用意をおすすめします。
他にも、キッチンの汚れ除去に特化した掃除用具の準備も重要です。
ゴミ屋敷のキッチンには、腐敗したゴミから出た汁や油汚れ、食べ物汚れなどの、一般的な食器洗い用洗剤(中性洗剤)では落ちにくい汚れが多く付着しています。
よって、掃除の際は食器用洗剤だけでなく、成分の異なるアルカリ性洗剤や漂白剤も用意しておくことがポイントです。
キッチンの汚れの除去に特化した掃除用具
道具 | 用意する際のポイント |
中性洗剤 | 一般的な食器洗い用洗剤でOK |
アルカリ性洗剤 | スプレータイプが便利(キッチンマジックリンなど) |
塩素系漂白剤 | 液体タイプ(キッチンハイターなど) |
酸素系漂白剤 | 顆粒タイプ |
カビ取り剤 | スプレータイプが便利 |
どれもスーパーやドラッグストアなどで簡単に手に入りますので、上の表を参考にして、全ての掃除用具を用意してください。
害虫駆除剤も事前に用意したい物の1つです。キッチンのゴミには食品が多く含まれるため、色々な場所にゴキブリやハエなどの害虫が多く潜んでいるケースが多いです。
害虫駆除を行わないまま掃除を進めると、ゴミの間から多くの害虫が発生して、掃除の妨げになってしまうかもしれません。
よって、くん煙タイプとスプレータイプの2種類の殺虫剤を用意し、害虫を駆除しながら作業を進めることがポイントです。
害虫駆除剤
種類 | 用意する際のポイント |
くん煙タイプ | 部屋の広さに合った個数を用意する |
スプレータイプ | 使いやすい大きさのもの |
くん煙タイプは部屋の広さによって必要な個数が異なるため、購入時は商品説明を確認し、自宅の広さに合った個数を用意してください。
一通りの道具を用意した後は、害虫駆除をおこないます。
害虫駆除はスムーズに掃除を進めるために大変重要な作業です。
以下のような流れで作業をおこない、できる限りの害虫を駆除しておきましょう。
事前にくん煙タイプの殺虫剤を使用しても、積み上がったゴミの中にまだ害虫がひそんでいることは多いです。
掃除時はスプレータイプの殺虫剤を手元に置いておき、害虫発生時にはすぐに対処できるように用意しておくことをおすすめします。
次にゴミの分別作業をおこない、積み上がったゴミを確実に減らしていきます。
キッチンに積み上がったゴミは主に食品関係が多く、さまざまな種類のゴミが混在しています。
よって集めたゴミを全て同じゴミ袋に入れ、まとめて出すことはできません。
ゴミは分別して処分する必要があるため、作業時は全ての種類のゴミ袋を床に広げておき、ゴミを順番に入れていきましょう。
ゴミの種類や基準は自治体によって異なりますので、掃除の前に自治体のホームページやゴミ捨て場の表示を確認しておいてください。
作業時は、自分に近い場所から、「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「ビン類などその他のゴミ」の順番で袋を置くと作業をしやすくなります。
キッチンのゴミ処理の際に最も重要なポイントは、迷ったら捨てることです。
ゴミを処分していくうちに、「まだ使えるかもしれない」と感じるものが出てくるかもしれません。
しかしほとんどのものは賞味期限が切れていたり、カビが発生していたりと、もう使えない可能性が非常に高いです。もったいないからと取っておくとまたゴミ屋敷になってしまいますので、この際一気に処分してしまいましょう。
ゴミを処分してすっきりとした状態になった後は、掃除をおこないます。
ゴミを捨てた後のキッチンには、ゴミから出た汁やベタベタとした取れにくい汚れ・カビなどの汚れが多く付着しています。
頑固な汚れは時間をかけないと落ちないため、まずは軽い汚れの除去から取り組みましょう。
一通り掃除を終えても、こびりついて取れない汚れが残ってしまうことも多いです。
特にガスコンロのパーツやシンクは頑固な汚れが残りがちで、少しこすった程度では落ちません。
取れにくい汚れは、酸素系漂白剤を使用したつけ置き洗いを試してみてください。
STEP5までの掃除を済ませた後は、仕上げの拭き掃除を行います。
キッチンのゴミからは汁などが出て不衛生な状態になっている可能性が高いため、最後にアルコールスプレーを使って除菌を行いましょう。
使用するアルコールは、安全面を考えて食品にも使用できるタイプがおすすめです。
今回は、ゴミ屋敷になってしまったキッチンを自分で掃除する手順をみてきました。
キッチンを掃除する6ステップは
【STEP1】道具を揃える
【STEP2】害虫駆除をする
【STEP3】ゴミを分別し処分する
【STEP4】掃除を行う
【STEP5】こびりついた汚れを取り除く
【STEP6】仕上げの拭き掃除をおこなう
です。
何からはじめていいか分からなかった方も、この6ステップをみると自分にもできそうな気がしてきますね。
ゴミ屋敷でなくても一般の大掃除にも役立つでしょう。この記事がみなさまの清潔な生活のお役に立てば幸いです。