遺品整理なんてしたことないけど、
いざというときのためにどんなものか知っておきたいです。
それはいいことです。
漠然と知っていても、いざ始めるとなると何から手を付けて、
どんな風に進めればいいのかわからない人は多いですからね。
もくじ
遺品整理とは、亡くなった人が遺したものを整理していく作業全体のことです。
具体的には「遺品を必要なものと不要なものを仕分ける」が、遺品整理のメイン作業です。
不要なものを廃棄するのも、大切な思い出の品を取っておくのも、遺品整理でやるべきことです。
自己流で何となく始めてしまうと、遺族同士や遺品整理業者とトラブルになったり、効率の悪い方法で多くの時間や労力が無駄になる恐れがあります。
ここでは遺品整理についてよくある質問をみていきましょう。
亡くなった人の財産を引き継いだ人たちのことを「相続人」と呼びます。
遺品整理は本来、この相続人全員でおこなう必要があります。
しかし、相続人同士が離れた場所に住んでいるなどの事情で、誰か特定の相続人に負担がかかるケースも多いのが現状です。もし自分以外の遺族が遺品整理に消極的な場合は、相続人全員に遺品整理をおこなう義務があることを伝え、早めにどうやって分担するかを決めましょう。
一方、相続人が自分だけの場合は、遺品整理業者に作業を代行してもらうという手もあります。
自分だけに負担がかからないよう、手を打っておくことが重要です。
遺品整理には、「いつから始めなければいけない」といった、明確な決まりはありません。
しかし、手続きにタイムリミットが設けられているものもあります。
早めに遺品整理をおこなった方がいいものを下の表にまとめました。
整理するもの/状況 | 遺品整理を開始する期限/目安 |
年金手帳 | 死亡後14日以内 |
健康保険証 | 死亡後14日以内 |
通帳 | なるべく早く (明確な期限はなし) |
現金 | その他金銭的に価値があるもの 死亡後10ヶ月以内 |
クレジットカード | カードの有効期限が切れる前 |
故人が一人で賃貸住宅家に住んでいた場合 | なるべく早く |
親族で集まれる機会が少ない場合 | なるべく早く |
貴重品以外、例えば思い出の品や日用品などの遺品整理は、四十九日後・百日法要後・一周忌後など遺族の気持ちに整理がついてからでいいでしょう。
遺品整理で最も時間を取られるのが、「残すもの」と「捨てるもの」の分別作業です。
明確な基準をもっていないと、一品ずつ判断に迷ってしまうため、いつまでも遺品整理が終わりません。
そこで、まずは重要書類や資産価値があるものといった貴重品を選り分け、残りの物は「思い出の品として取っておくか否か」で判断しましょう。
保留すると思うように整理できないため、その場で必要か不要かを決めましょう。
余分な費用をかけないためには、業者に依頼する場合もできるところまで自分で片付けておくことが重要です。
どこまで自分でやるかを決めずに片付け始めてしまうと、「結局時間も労力もかかったうえに、業者にもお金を払う」といった、一番損なパターンに陥ってしまいます。
「ここまでやったらあとは業者にお任せ!」という基準を、自分の中で設けましょう。
おすすめなのは、無理なく捨てられる生活ごみの処分まで自力で済ませ、粗大ごみの処分や大掛かりな仕分けといった負担の大きい作業は、業者に任せましょう。
本記事では、自力でおこなう遺品整理の範囲として「生活ごみの処分まで」をおすすめしていますが、貴重品の捜索や可能な限りの不用品廃棄作業も自分たちでおこなうことで、業者へ支払う費用をさらに抑えることができます。
また、手放す遺品のうち、貴金属や骨董品・ブランド品といった高値で売れるものを専門業者に持っていき、買取額の分を黒字にするという方法もあります。
自力でより高値で売れる場所を探すことで、最終的な出費を抑えられる可能性が高まります。
遺品整理の根本的な疑問が解決したところで、続いてはどんな流れで遺品整理をおこなうか段取りを知っておきましょう。遺品整理には、自力でおこなう方法と遺品整理業者に作業を代行してもらう方法があります。
それぞれどのような流れになるのでしょうか。
始めから終わりまで、全ての遺品整理作業を身内だけでおこなう流れは次のようになります。
必要なものとしては、次のようなものがある
遺言書/印鑑/通帳/年金手帳/契約書/カード類/現金 等の貴重品
その他捨てたくない思い出の品
相続人以外にも分配できる「形見分け」か、相続人だけで分け合う「相続品」のどちらかを選択
遺言に分配方法の記載がある場合はそれに従い、記載がない場合は相続人が判断
※必ず相続人全員で話し合って、全員が納得した上で分け合う
価値が付くものは「リサイクル品として」売りに出す
汚れているもの、壊れているものは「不用品」として廃棄
【自力でおこなう遺品整理の特徴】
メリット | お金がかからない 悪質な業者と出会うことがない |
デメリット | 時間や労力がかかる精神的負担が大きい |
こんな人におすすめ | 遺品整理を手伝ってくれる人がたくさんいる 時間がたっぷりある 体力に自信がある なるべくお金をかけたくない |
こちらは、遺品整理のプロに依頼して、代わりに作業をやってもらう方法です。
自分たちで作業をおこなわない代わりに、業者を選定して依頼する手順が必要になります。
地域の遺品整理業者をいくつか見繕って、無料で見積もりをしてもらう
※現場を直接見に来てくれる「訪問見積もり」を利用する
各業者の見積もり内容を比較して、価格とサービスのバランスが最も良い一社を決定
正式に契約し、日程を決める
仕分け・清掃・不用品回収は業者がやってくれるので、作業開始前と終了後に立ち会う
処分してほしくないものがあれば事前に伝え、作業内容に問題がなかったか終了後に確認
※貴重品を触られるのが心配な場合は、貴重品のみ事前に整理しておく
【業者に依頼しておこなう遺品整理の特徴】
メリット | 時間や労力を削減できる精神的負担を軽減できる |
デメリット | お金がかかる悪質な業者を選んでしまうとトラブルが発生するリスクがある |
こんな人におすすめ | 遺品整理を手伝ってくれる人がいない 遺品整理にあまり時間が取れない体力に自信がない |
遺品整理の基本的な知識を身に付けていても、いざ実際に取りかかってみると、思わぬところでつまづいたり失敗してしまうことがあります。
失敗を防ぐためには、どうすればいいのでしょうか。
精神的・肉体的に大変な作業である遺品整理は、気持ちに整理がついていなかったり、疲れているのに無理をして作業を進めると、心身に大きな負担がかかってしまう危険があります。
遺品を見て胸が痛むようならいったん先延ばしにする、一人で捌き切れないと思ったら早めに業者に依頼するなど自分の「逃げ道」を用意して、根を詰めすぎないようにしてください。
予算によほど余裕がない限り、業者に作業を丸投げするのはあまりおすすめできません。
遺品整理代行の費用は作業にかかった時間で変動するので、何でもお任せしてしまうことで作業員の仕事が増え、結果費用が大幅にかさんでしまう可能性があるのです。
費用をできるだけ抑えたい場合は、普通のゴミ出しはしておく、一人で運べるサイズの粗大ごみは捨てておくなど、自分たちのできる範囲で遺品整理を進めておきましょう。
「とりあえず、遺品整理を業者に任せれば安心!」と思いたいところですが、遺品整理業者のなかには悪質な対応・サービスを展開しているところも多く、毎年多くのトラブルが発生しているのが現状です。
【遺品整理業者とのトラブル一例】
こういったトラブルに巻き込まれると、金銭的・時間的な損をしたり、遺品整理が後悔の残るものになってしまう可能性もあります。慎重に業者選びをおこなうようにしましょう。
今回は遺品整理についてよくある質問をみてきました。
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