是非知っておきたい特殊清掃の料金相場とは【特殊清掃料金】

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是非知っておきたい特殊清掃の料金相場とは【特殊清掃料金】

安いのか、妥当なのか、二極化している特殊清掃価格の現実

特殊清掃の料金体系は不透明だと思っておりませんか?
特殊清掃には大きく分けると「孤独死の消臭・現状回復」「犬や猫(ペット)の糞尿の消臭・現状回復」「火災現場の消臭・復旧」「水害現場の消臭・現状回復」の4カテゴリーに分類されます。
ここでは「孤独死の特殊清掃」の料金相場について触れていきます。

 

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1.特殊清掃ってどんな事をするのか?

1-1.孤独死は大きく分けて、3つの作業に分類される

1.粗消臭(応急処置的な特殊清掃〇〇パックとも言われている)

粗消臭とは床の解体工事までは行わずに、床上の表面を清掃および室内の消毒を行い、とりあえず入室できる状態する作業。

 

2.完全消臭まで導く本格的な特殊清掃作業

完全消臭まで導く本格的な特殊清掃作業とは、場合によって床を解体、床下まで清掃および防臭処理も行い、臭いが付着した壁紙を撤去、臭いが付着した室内をフルクリーニング、消毒、OST法に準拠したオゾン脱臭作業など非常に手の込んだ作業を段取り良く積み重ねていきます。

もちろん会社毎に料金差ありますが、業界内では一般的に残置物無しの1K特殊清掃でも30万円以上の見積金額にならないと安すぎて危険度の高い業者を選定している可能性が高いと言われております。

 

3.家財が残った状態で、上記作業に遺品整理も加えた作業

まだ家財が全部残っている場合で、特殊清掃現場にて遺品整理の作業も同時に行う場合。

1-2.安いのか、妥当なのか、二極化されている特殊清掃の料金相場とは?

ここでは2つの特殊清掃作業について、料金相場をお伝え致します。

作業内容 安い時の料金相場 妥当な料金相場
粗消臭(特殊清掃〇〇パック)の定額制 40,000∼70,000円程度 70,000円∼100,000円程度
完全消臭まで行う特殊清掃(残置物無し) 30,000∼300,000円程度 300,000∼800,000円程度

 

1-3.特殊清掃価格が安いのには理由がある

「妥当な料金の特殊清掃」と「安さを売りにした特殊清掃」を比較すると、簡単に説明すると経費が全く異なる実情がございます。

項目 安さを売りの特殊清掃 妥当な料金の特殊清掃
消臭・清掃の薬剤 知識が少ない上に安さ重視で選択 効果が高いなら高値でも選択
オゾン脱臭機 1∼2機しか所有していない 4機以上は所有している
スチームクリーナー 家庭用の安価だから温度が低く効果が薄い 業務用だから適温で殺菌できる
所有車両 少ない台数だから経費が安い 台数が多いので経費が高い
技術向上の研究費 日頃から研究しないで他人から情報を得るだけ 常日頃、時間とお金を使い研究は惜しまない
スタッフへの給料 残業代は出さない傾向が強い 残業代はきちんと出す

 

1-4.作業現場とそれ以外でも非常に多くの仕事量をこなすから、ユーザー満足度を高められる

特殊清掃は全て、人間(特殊清掃人)が清掃や消臭に関する薬剤やオゾン脱臭機などの機材を使いながら作業して、お困りのユーザーを一日でも早く安心できる住まいへ導く努力を惜しみません。

このように「安心できる住まい」へ導くためには、我々特殊清掃人が日頃から頭を使い段取りよく実に多くの作業を繰り返して、ユーザーが求める結果を出して行きます。
また特殊清掃に関しては誕生してから業界歴も浅く、確立した作業方法には到達しておらず、またまだ日々の研究を重ねることで今以上にクオリティ高い作業品質を期待できる状況に思います。

これらの問題解決まで導くために、常日頃、特殊清掃人が作業現場と作業現場以外ではどんな仕事を行っているのか?
これを知ることで「特殊清掃の料金相場が妥当なのか?」「安すぎていないのか?」「あるいは高過ぎではないか?」少しずつ見えて来ると思います。

 

2.特殊清掃の料金の内訳とは?

2-1.そもそも特殊清掃の現場では、どんな経費が使われるのかご存知でしょうか?

どんな経費を使うのか?これには作業完了までの流れを知る必要があります。
ここで、孤独死の特殊清掃作業を完了までの流れを考えてみます。

  1. TELやメールで見積依頼が来ます。
  2. 通常はクルマで見積現場へ向かいます。
  3. 作業成約したなら見積直後に応急的な粗消臭作業を行う場合もあります。したがって見積には、たくさんの薬剤、機材を積込んだクルマで行く必要があります。
  4. 後日、本格的な消臭作業を行います。こちらも上記のように、たくさんの薬剤、機材、大工道具などを積込んだクルマで行く必要があります。
  5. 本格的な消臭作業では最終的にオゾン脱臭機を活用しますが、タイマー稼働で無人状態で3日間程度、設置することが多いです。
  6. タイマー稼働中でも時々、換気に作業現場へ行く必要があります。
  7. オゾン脱臭機の稼働から3日後に、オゾン機を回収致します。この時、部屋中はオゾン濃度が強く、死臭が無くなったのか判別できません。
  8. したがって更に2∼3日したら、作業現場へ向かい臭いの判別を行い、完全消臭なら引渡しとなります。

作業の流れを追うと、まずはクルマを使いますので、「車両費」「燃料費」「有料道路料金」は必須です。
ここで仮に軽自動車なら、2年に一回の「車検費用」「オイル交換等の整備費用」「強制保険費用」「任意保険費用」「税金」などの経費が必要です。
例えば、2tトラックなら上記とほぼ同じ内容ですが、「車検費用の経費は1年ごと」に必要です。

 

また作業現場で使うプロ仕様の消臭剤、清掃薬剤は、市販品とは比べ物にならないくらい高価な物も多く活用しており、消臭剤も清掃薬剤も4Lで1万超えの価格はざらにあります。

消臭機材も高価な物が多く、電動噴霧器のフォグマスターで10万円程度、業務用スチームクリーナーで15万円程度、エアコン用洗浄機材で10万円程度、オゾン脱臭機で50万円∼85万円程の費用は発生します。
更にこれら複数台は必要となりますので、特殊清掃を本格的に行うと、これらの機材だけで500万円程度の設備は必要となります。

もちろん作業はロボットでなく、人間が行いますので作業人件費という経費も発生します。
当然、特殊清掃の現場は過酷な為、あまりに安い人件費だと働かないことは想像できると思います。

 

2-2.作業現場以外では、どんな経費が使われるのかご存知でしょうか?

従業員がミーティングしたり事務作業を行う場として事務所も必要となります。
また消臭剤や清掃薬剤、機材をたくさん保管するための倉庫も必要となります。
もちろんクルマを保管する月極駐車場も必要です。

事務所の家賃 都心の場合、小さな事務所でも月々10万円程度
倉庫の家賃 都心の場合、小さな倉庫でも月々10万円程度
月極駐車場の費用 所有台数によるが、都心の場合、月々10万円程度

これら一般的には固定費と言われており、都心で事業を営むなら最低でも毎月30万円以上となり人件費一人分くらいの固定費が発生します。

 

2-3.特殊清掃には研究費が必要なことご存知でしょうか?

真面目に特殊清掃へ取組んでいる会社なら、常に向上心を抱いており、今以上に消臭スキルを上げたいと考えております。
そのため、新たな機材を購入して、実際の現場に通用するのか?
新たな清掃薬剤を購入して、実際の現場に通用するのか?
このような行為は必須項目となっております。

実は作業が未熟な同業者の場合、このような試験的な行為を全く行っておらず、経験豊富な同業者より何とか情報を得て、スキルアップしようと甘い考えの特殊清掃業者が大半です。
したがって、余分な経費を使っていない分、特掃隊の加盟事業者よりも安い単価で作業を請け負うことができます。
但し、向上心持って常日頃から研究していない分、作業スキルが劣っていることは明らかです。
一言で言うと、「安かろう悪かろう」の結果にしかなり得ません。

 

2-4.特殊清掃人の給与もサービス価格に反映されます

当然のことですが、その会社のスタッフに支払う給与も特殊清掃価格に反映されます。
安さを売りにする会社は、「企業努力しているから他社よりも安くできる」とか言う屁理屈で、スタッフへ残業代を支払わない傾向が強いです。
妥当な料金相場の会社なら、社会に認められる会社を目指しており、残業代も惜しまずスタッフへ支払います。

つまり特殊性能の価格相場が安い場合、その会社のスタッフに対する給与が問題あったり、技術向上のための研究をしなかったり、経費を安くするために消臭効果の有無ではなく、安さだけで資材や機材を選択していたり、ユーザー(お客様)目線で判断することを行わず、この職業の特性にそぐわない事が多いです。

だから、「安かろう悪かろう」の結果にしかなり得ません。

 

3.「マッチングサイト」で特殊清掃業者探しするなら知っておくべきメリットとデメリット

初めに結論を言ってしまえばマッチングサイトを使用すると
『特殊清掃業者は探しやすくなる』『料金が高くなるorサービスの質が低くなる』ので利用しないほうが良いです。

 

特殊清掃や遺品整理では、仕事を依頼したい人(ユーザー)と仕事を受けたい企業を結び付けるのがマッチングサイトの役割です。

最近は特殊清掃や遺品整理に限らず、様々なマッチングサイトまたはポータルサイトがあります。
利用者数は増加傾向にあり、マッチングサイトで業者探しをする人も増えています。

ではマッチングサイトで特殊清掃や遺品整理の業者探しするメリット・デメリットとは何でしょうか。
様々なマッチングサイトのサービスを紹介しながら、マッチングサイトの料金に関するデメリットを見てみましょう。

 

3-1.マッチングサイトを活用する際、ユーザーのメリットとは?

何より、登録業者が多いマッチングサイトは業者選びする際に比較の手間が少なくて済みます。

 

3-2.マッチングサイトを活用する際、ユーザーのデメリットとは?

マッチングサイトを通して作業成約した際には、業者からサイト側へ紹介手数料の支払い(見積額の10~35%程)が発生することをご存知でしょうか?
このことは、どこのマッチングサイトでもサイト内で告知されておらず、ユーザー(お客様)に知られたくない大きな要因となっております。

  • マッチングサイト側と作業を請負う業者との間に「紹介手数料が発生する」ために必然的に請求金額が高くなることが大半です。
  • 登録業者は非常に多いが、自社で多く仕事を獲得できないから高い手数料が発生してもマッチングサイトへ登録する訳で、現場経験が少ないことから技術力は期待できない傾向が強い。
  • マッチングサイトの運営側は、その業種に対する経験が乏しく、知識や技術がない事が大半である。そのため、良い業者選びの目が無く、登録業者の品質に問題がある場合が多い。

 

3-3.マッチングサイト別による紹介手数料とは

2019年現在、知っている範囲のマッチングサイト別による紹介手数料をお伝え致します。

 

遺品整理110 = 紹介手数料30%

 

遺品整理ドットコム = 紹介手数料30%

 

みんなの遺品整理 = 紹介手数料20%

 

暮らしのマーケット = 紹介手数料20%

 

紹介手数料が10%程度なら我々、作業する立場でも納得できますが、紹介手数料が20%以上も発生するなら、通常よりも遥かに高い見積金額を提示しないと採算が合わなくなります。
このようにしないと、スタッフに残業代など十分な経費は支払えません。

 

例えば30万円の売上で必要経費が27万円かかるとすると

マッチングサイトを通さない場合 純利益が3万円。

手数料15%の時、純利益が -1万5千円 手数料4万5千円。

手数料30%の時、純利益が  −6万円   手数料9万円。

一般的に利益率は10%でも決して高い額ではありません。ですがマッチングサイトを利用すると利益率10%でも業者は赤字です。
商売ですから赤字を黒字にする努力をしますができることと言えば人件費を下げること、手抜き工事、請求料金を挙げることくらいです。
人件費を下げることで作業員のモチベーションが下がり、結果的にサービスの質を落とすことになりますからユーザー(お客様)の目線でも損するということがわかるかと思います。

 

マッチングサイトは一見、便利なようですが基本的に、利益を得ることしか考えておりません。
現場のスタッフのように、ユーザー(お客様)の想いに沿った行為は、無いに等しいと考えた方が良いでしょう。

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