室内で犬を飼っていると犬のおしっこの臭いが気になります。
どんな対策をすれば気にならなくなるだろう?
本来、犬のおしっこはあまり臭いませんよ。
えぇーっ!!気になる臭いが発生してしまっていますが…
それはおしっこそのものではなく、犬がおしっこをした後に放って
おくことで生じる雑菌の繁殖が原因だと思います。
もくじ
日頃から犬が家でおしっこをする場所別に対策をおこなえば、臭いは軽減できます。
下の表が犬が家でおしっこをする(おしっこをしやすい)主な場所3つでおこなえる対策を示した表です。
室内で犬を飼っている場合は、トイレトレーでおしっこをさせているご家庭が多いでしょう。
まずは、このトイレトレーのおしっこの臭い対策を重点的におこなうのがおすすめです。
もし、愛犬がフローリングやカーペットにもおしっこをしてしまう場合は、おしっこを頻繁にする場所(おしっこの臭いが気になる場所)で対策をすれば臭いを軽減できます。
場所によっては少し手間のかかる対策もありますが、愛犬のおしっこの臭いの悩みから解放され、一緒に暮らしていくためには日頃から意識しておこなっておくことが非常に重要です。
では、場所別に犬のおしっこの臭い対策を1つずつみていきましょう。
トイレトレーは、その名の通り排泄物を処理するためにあるので臭いが発生しやすい場所です。
室内で犬を飼っている場合は、まずトイレトレーからおしっこの臭い対策をしましょう。
トイレトレーでおこなうべきはどんな対策でしょうか。
犬がトイレトレーでおしっこをしたら、なるべく早くトイレシーツを替えるのが臭いを気にならなくするための最善の方法になります。犬がおしっこをしたらその都度トイレシーツを替えるのが理想です。
プラスαの対策として、トイレシーツを替えたらトイレトレーにペット用の除菌スプレー(除菌効果のある消臭スプレー)を吹きかけておくことをおすすめします。トイレシーツを替えるだけの対策と比べるとおしっこから雑菌が繁殖するのを防ぐことができ、臭いの発生も抑えられます。
1日中家にいることが少ないなど、犬がおしっこをした都度トイレシーツを替えられないときは、トイレトレーの掃除・除菌を、最低でも1日1回しておくのがおすすめです。
こうすることで、犬がおしっこをするたびにトイレシーツを替えるのが難しくても、そのまま放っておくのと比べると臭いのもとになる雑菌の繁殖を抑えられます。
トイレトレーの掃除・除菌は、トイレシーツを自分のタイミングで替えるときや夜の寝る前など、気が付いたときに毎日おこないましょう。
トイレシーツを自動で替えてくれるアイテムもあります。こうしたアイテムを利用するのもよいでしょう。
週に1回トイレトレーを熱湯消毒すると臭い対策効果が高まります。
熱湯消毒とは、85度以上のお湯を10秒ほど直接かけておこなう消毒のことです。
完全に殺菌できるわけではありませんが、熱湯には高い消毒効果を期待できるため、おしっこの臭いのもとになる雑菌の繁殖をさらに防ぐことが可能になります。
トイレトレーに熱湯をかけるだけの消毒なので、トイレシーツの交換やトイレトレーの掃除・除菌と比べると手間はかかりません。
なお、耐熱性のない素材のトイレトレー(耐熱性のないプラスチックなど)は、熱湯消毒できません。
消毒効果があり、かつ犬に害を与えない塩素系の消毒剤を使って消毒をすると良いでしょう。
一週間に1回、都合の良いタイミングで消毒をおこないましょう。
フローリングでおこなう犬のおしっこの臭い対策は、保護シートを貼ることです。
保護シートを貼れば、
といったように、犬のおしっこからフローリングを守り、生活に支障のない範囲で十分な臭い対策ができるのです。
フローリングは家の中でも広い面積を持つため、犬がどこにおしっこをしたのかが分かりにくく、特定の場所を掃除・除菌をすることは難しいですよね。だからといってそのまま放っておくと、フローリングから臭いのもとになる雑菌を発生してしまうだけでなく、フローリングにシミがつく、フローリングが劣化するといったように、日常生活に支障をきたす問題が発生します。
犬がフローリングのあちこちにおしっこをしてしまい、保護シートを広いフローリング全面に貼るのが難しいなら、組み合わせて置くことができる防水マット(ジョイントマット)を使うのがおすすめです。
カーペットの場合は、日頃から最低でもタオルとペット用除菌スプレー(除菌効果のある消臭スプレー)をそばに置いておくのが最善の臭い対策になります。
ここまで、犬のおしっこの臭い対策をみてきましたが、通常の臭いではなく注意しなければならない臭いがあります。
それはどんな臭いなのでしょうか。
おしっこからこれらの臭いがする場合は、犬が病気を患っている恐れがあります。
犬のおしっこの臭い対策と共に臭いのチェックをし、上記2つの臭いがする場合は専門家に診てもらうことを優先しましょう。
ここでは、専門家に診てもらうべき2つの臭いについて考えられる病気をみていきます。
犬のおしっこから強いアンモニア臭がする場合は、膀胱炎を患っている恐れがあります。
膀胱炎を患うと強いアンモニア臭がするのは、水分が不足することでおしっこが濃くなるからです。
水分補給を十分にさせていないと、おしっこの回数が減って膀胱炎になりやすくなります。
普段、ドライタイプの餌を多く与えていると水分が不足しがちになり、膀胱炎を招くことがあります。
犬が膀胱炎にかかっていると、おしっこから強いアンモニア臭がする他、
といった症状が出ることがあります。
上記の症状も現れているのであれば、動物病院で診てもらいましょう。
犬のおしっこから甘い臭いがする場合に疑われる病気は、糖尿病です。
糖尿病は、血糖値を下げる「インスリン」というホルモンの分泌が不足し、血糖値が高い状態が続くことで起こる病気です。
犬が糖尿病にかかっている場合は他に、
といった症状が見られることがあります。
なんとなくおしっこから甘い臭いがするけど糖尿病かどうか分からない場合は、上記の症状がないかを確認し、該当するのであれば早めに動物病院へ連れて行きましょう。
今回は、室内で飼う犬のおしっこの臭い対策を、家の中の場所別でみてきました。
犬がよくおしっこをする場所は
です。
それぞれの場所ごとに対策があります。
また、通常の臭いではなく病気などの可能性があり、注意しなければならない臭いもあります。
このような臭いがしたら、動物病院に連れて行って専門家に診てもらいましょう。