玄関を開けた瞬間、ペットのオシッコやウンチの臭いがすると、
急いで空気清浄機で消臭したくなりますね。
残念ながら、ペットの体臭やオシッコの臭いを「空気清浄機」で取り切ることは
できませんよ。
空気清浄機ではダメなんですか?じゃぁ、あきらめるしかないのかなぁ。
代わりに「オゾン式脱臭機」を使うと、人体に影響のない低濃度オゾンで、
臭いの原因が根本から除去されます。
もくじ
ペットの気になる臭いを消臭するには、空気清浄機ではなく脱臭機がお勧めです。
空気清浄機は花粉やホコリ、ペットの毛などを除去して空気を綺麗にするのが目的です。
消臭機能付きの空気清浄機も販売されていますが、脱臭機と比べると消臭機能は弱いため、ペットの臭いを消臭するには心もとないのが現実です。
下の表のように脱臭機が一番臭いを取る力が強いので、ペットの毛なども除去しつつ体臭やオシッコの臭いなどを取りたい場合は、脱臭機と空気清浄機を併用するのがお勧めです。
脱臭力 | 脱臭方法 | 脱臭範囲 | |
空気清浄機 | × | なし | なし |
消臭機能付き空気清浄機 | △ | 活性炭フィルターなど | 狭い |
脱臭機 | 〇 | オゾン式など | 広い |
脱臭機は、オゾン式を採用している製品が多くあります。
オゾンは菌や臭いの成分を分解して空気を浄化する働きがあるため、臭いの原因を根本から除去し、壁や天井など広範囲にわたって脱臭できます。
これに対して、消臭機能付き空気清浄機で使われている活性炭フィルター式の場合は、空気清浄機の近くで感じる臭いを軽減させる効果はあっても、ごく限られた範囲の臭いしか消臭できません。
以上のことから、部屋の中など全体的に漂っているペットの臭いを消したいのであれば脱臭機がふさわしいと言えるでしょう。
ペットの臭いを取るには脱臭機、毛を取りたい場合には空気清浄機、両方取りたい場合は脱臭機と空気清浄機を併用するなど、必要に応じて消臭機器を使い分ける必要があります。
そうは言っても、「ペットの臭いも気になるし、抜け毛も気になる。
脱臭機と空気清浄機を別々に買うなら、どちらを優先したらいいの?」と思う飼い主さんも多いでしょう。
以下で、除去したいものの優先順位別に、消臭機器の選び方についてお伝えしていきます。
抜け毛よりもペットの体臭やオシッコの臭いを優先して除去したい場合は、オゾン式の消臭方法を採用している脱臭機の利用がベストです。
オゾン式では空気中に漂う臭いのもとを分解、除去するため強い脱臭効果が得られます。
効果範囲も広く、天井や壁など部屋全体に染みついた臭いにも効果があります。
ペットの臭いも気になるけれど、それよりもまずは抜け毛をしっかり除去するのが目的であれば、消臭機能付きの空気清浄機を選んでください。
消臭機能については脱臭機ほどの効果は期待できませんが、活性炭フィルターで近くに漂う臭い成分を吸着、除去してくれるため、ペットの臭いも少しは軽減されるでしょう。
空気清浄機や脱臭機にはポータブル式で持ち運びができる小さなものから、広い部屋を一気にキレイにする大容量の製品までさまざまな製品があります。どのような製品が、生活スタイルにマッチしてるのでしょうか。
設置の際はまず、部屋の広さを確認しましょう。
6畳のワンルームと15畳以上あるリビングルームでは、使用する空気清浄機や消臭機は異なってきます。
製品を選ぶときは、できれば実際の部屋よりも広い適用畳数のものを選びましょう。
6畳のワンルームで10畳用の製品を利用すれば、時間的にも早く確実に消臭脱臭ができるからです。
逆に15畳の部屋で10畳用の製品を利用してしまうと、想定通りの効果が出ないため注意が必要です。
また、ペットのトイレなどに設置するなら、トイレ脇にあまり設置スペースがない場合もあるでしょう。
このような場合は、小型タイプや壁掛けタイプの製品を選ぶと無理なく置くことができます。
ペットと一緒に車に乗るときに使いたい場合は、持ち運べるポータブル式の消臭機器がお勧めです。
シガーソケットから電源を取るタイプと、充電タイプのものがあります。
利便性が高い分、あまり広範囲の使用には向きませんが、車内などの狭い空間では威力を発揮します。
消臭したい範囲が狭いか広いかによって、おすすめの消臭方法が変わってきます。
消臭方式 オゾン式 | 消臭方式 オゾン式以外 (活性炭フィルターや光触媒など) | |
狭い場所(トイレや車内) | ◎ | 〇 |
広い場所(部屋全体) | ◎ | × |
ペットのトイレや車の中など狭い場所の臭いを取りたい場合は、空間に浮遊している臭いの分子を吸い込む活性炭フィルターや、光触媒を使う吸引タイプの消臭機器でも消臭できます。
部屋全体に広がったペットの臭いを取る場合は、オゾンを放出するタイプの脱臭機がおすすめです。
オゾン式の方がより強力な脱臭効果があります。
壁や天井に染み込んでしまった臭いについては、オゾンタイプの脱臭機が効果的だからです。
脱臭機や空気清浄機を購入する際は、消臭剤やフィルターなどの交換費用がどのくらいかかるのかも確認しましょう。
交換が必要な場合、市販品であればどのタイプでも適用できるのか、それとも専用の補充品が必要なのかによってもランニングコストが変わってきます。
ランニングコストを抑えたい場合は、フィルター交換などが不要で、電気代のみで済むものをおすすめします。
しかし、フィルター交換が不要な場合、製品によっては消臭効果も低くなる場合もあるため注意が必要です。
空気清浄機や脱臭機は、できるだけ運転音が小さいものを選びましょう。
ペットは聴覚が発達しているため、人間よりも音に敏感だからです。
特に犬は大きな音に強いストレスを感じると言われています。
多くの製品は強弱モードの設定ができるので、たとえばペットとのお散歩中は「強モード」にして強力脱臭し、家に帰ったらペットのために「弱モード」にするといった使い分けをするのも良いですね。
強弱モードがない場合は、もともと静音設計されている製品を選ぶことをおすすめします。
適畳範囲が広い製品を選べば、ペットが普段いる場所から離れたところに脱臭機や空気清浄機を置くことができるので、運転音へのストレスが軽減されるでしょう。
今回は、ペットの消臭についてみてきました。ペットの消臭には脱臭機、抜け毛には空気清浄機が効果的でした。
脱臭機を選ぶときのポイントは
でした。
しかし、強力な脱臭機を使っても臭いが落ちない場合もあります。
アンモニア臭の範囲が広かったり、多頭飼育をしていてペットそのものの臭いが強い場合は、個人での消臭は難しいでしょう。
そんなときはプロの業者に依頼し、根本から消臭するのがお勧めです。
自分ではどうしても取れないペットの臭いについては専門業者の助けを借りて、臭いのないスッキリした生活空間を取り戻しましょう。