【生前整理】
高齢化社会を迎え、いたるところで終活という言葉を見聞きします。
その終活作業の一環として生前整理を考えている方が多くいらっしゃいます。
そこで今回は生前整理とは?どんな事をするのか記事にします。
もくじ
昨今、終活という言葉が全国的に広がり、各地で終活フェアやセミナーが開催されていますが、そもそもなぜ生前整理って何をすべきなのか?
「生前整理」といっても、様々な整理があります。
ご自身の死後に相続人が悩まない為や争わない為に行う事を総合的に「生前整理」と言います。
ただし、「いつかやればいい…」「まだまだ元気だから…」といって、生前整理を先延ばしにするのではなく、今が元気だからこそ少しずつ生前整理を行っていく事がとても大切な事です。
家財整理も相続対策も、認知症になってしまってからでは、ほとんど対策をすることができなくなってしまいます。
厚生労働省が行っている「国民生活基礎調査」では、全国の世帯数・世帯人員の状況などを調査しております。
平成29年の調査発表では、以下の図の様に昭和28年での世帯数17,800,000・平均世帯人員5人と平成29年での世帯数50,425,000・世帯人員2.47人では、数値から見ても、社会問題ともなっている「核家族化」がよく分かります。
更に65歳以上の方のいる世帯についての世帯構造は、平成元年では全体の4割が3世帯構造となっていますが、平成29年では、3世帯構造は全体の1割しかなく、約5割を占めているのが単独世帯・夫婦のみの世帯であることが示されております。
超高齢社会ともいわれておりますので、そもそも子供が少ないという事もあります。
しかし実家を離れ首都圏にて仕事をされ、結婚・住居を構える方が急激に増えていることから、上記の調査の様に単独世帯や夫婦のみの世帯が約5割を占めている状況となっております。
という事は、首都圏にて住居を構え、生活を送っていることからも、お子様がご実家に戻り家を継ぐという事が少なくなるという事であります。
対策として考えないといけないのは、財産の仕分け・整理、想い出の品物の仕分け・整理、書類の仕分け・整理、不要な物の仕分け・整理を元気なうちから少しずつ行っていく事が必要となります。
「生前整理とは?」「世間を取り巻く社会的背景について」簡単にお話ししましたが、なぜ生前整理が必要なのかについては、生活を送っていくうえで、様々な変化に対してお家を整理していく必要がある為に、元気なうちから少しずつ行っていく事が大切になります。
まずは、年を重ねていく毎に、足腰が不自由になり、生活動線の変化からの家財整理が必要となってきたり、ゴミ出しができずにお部屋がゴミで散らかってきてしまったなどの場合にも、健全な住環境へ戻すための生前整理は必要です。
また、施設へ入所される際には、必要な家財を仕分け整理していくことも必要になってきますし、賃貸物件の場合では、明け渡しを要する為に、必要な物を仕分けした後に、不要な物まで仕分け整理を行う必要があります。
【 生前整理事例 】
この様に、年を重ねていく毎に生活環境は変化し、その変化に応じて家財を整理していくことが発生してきます。
また、これまで遺品整理のご依頼を頂いた依頼者様(故人のお子様方)から、
「父母は物をため込む性格で、何年も使っていない布団や座布団なども、いつかは使う時が来るからと言って、ため込んでいたんです」
「なかなか物を捨てる事ができない親で…」
などのお話を聞かせて頂きました。
どの様な物であっても、大切に使用し、大切に保管されている方が多く、いつかは子供たちが使ってくれるでしょ?と感じておられる方も少なくありません。
また、現在のデジタル社会とも違い、一昔前は写真一つとっても、フィルムカメラで、撮影した写真を全て現像しなければいけない物でしたので、必然的に写真・アルバムもたくさん残されています。
そして、遺品整理の際にご依頼者様(故人のお子様方)が一番整理するのにお困りになる品物が、お写真や沢山の想い出の品物になります。
全部残しておくことができれば問題ないのですが、現在住んでいるお家には沢山の写真や想い出の品物を保管する場所がないなどのお悩みがあり、どうしたら良いのかに困られております。
「捨ててもらっても構わない」と思っていても、いざ処分するとなると、なかなか踏み出せないものです。
ご自身の意思をメモに残したり、家族で話し合うだけでも、生前整理の一歩であります。
実際にご自身で生前整理をしていく事についてのポイントとしては、和室などの押し入れからスタートするとよいかと思います。
それは、基本的に日々使用していない物や、押し入れ上部の天袋などには、贈答品として頂いた物が詰め込まれていたりします。
季節ものを仕舞われているものは残して、「なんとなく保管している物」については、今後も使わないものばかりだと思います。
例えば、何年も使用していないお布団の山であったり座布団、季節が変わっても着ない衣類などは、いつか使うと思っていても使わないままです。
ご自身で行う場合は、この様な所からスタートしてみるとスムーズに行うことができます。
未使用の贈答品などは、リサイクルショップに売る方法や、地域のバザーや施設などに寄付することも可能になり、周囲の方々によろこんで頂く事も可能です。
更には、生前の対策として、残して欲しいものや捨ててもいいものなどをリストに残しておくことも大切なポイントです。
これは、実際に物を整理・処分していくのは難しい方であった場合でも、自身の死後の家財の取扱いを記録に残しておくことも、遺されたご家族様を想う生前整理になります。
リストの書き方は自由ですが、難しく考えずに、まずは書けるだけ書いていき、書ききった後に読み返すと、更に絞っていく事ができます。
また、ご高齢で重いものなどを片付ける事ができない場合は、特掃隊加盟事業者は家財整理のプロでもありますので、是非ご相談ください。
昨今、家財整理業者は全国に1万社以上存在しているのではないかと言われております。
インターネットで業者を選ばれる方が殆どだと思いますが、業者選びのポイント・注意点として、見積りを取る以前にホームページで見積もりをお願いするべきなのかをある程度選定することが可能です。
どういったところで選定するのかというと、簡単には以下の内容をチェックしてください。
個人事業主の場合、家財整理に必要な許認可を取得していなかったり、責任の所在が明確になっていない事が多いです。
見積を依頼したとしても、どんな人が来るのか?女性が依頼者の場合、顔も分からない業者を呼ぶことも勇気のいることと思います。
しっかりとスタッフのプロフィールが掲載されているかも、一つの判断材料となります。
どの様に仕分けしてくれるのか?貴重品はどの様に扱ってくれるのか?が実際の写真付きで明記されておらず、イラストやモデルの写真を使っている業者では、対応実績も経験も浅い事が受け取れます。
ホームページはどれだけでも綺麗に見せることができます。しかし、綺麗なホームページ=しっかりした業者ではない事は断言できます。
殆どの家財整理業者の料金表は、1K=〇〇万円~と表記されていますが、オプション料金については、別途見積りと記載されているだけの業者は、対応実績がなく料金が定まっていなかったり、高額請求となって後にトラブルの原因となる場合があります。
少なからず、見積り依頼を行う前にホームページ上で上記の内容をチェックすることをお勧めします。
基本的な礼儀作法がしっかりと出来ていない業者は、実際の整理作業も雑な作業となり、貴重品や想い出の品物の確認漏れからトラブルに発展してしまう可能性があります。
男性・女性に関わらず、見られたくない部分もあるかと思います。一言「引き出しの中も確認させてもらって宜しいでしょうか?」などの声がけがあるかないかも一つの判断材料となります。
また、無言で見積もりを作成している業者は、そもそもお客様に寄り添って整理作業を行おうとしていない証拠となります。
どの様な整理を希望されていて、どの様に仕分け整理を行っていくかを会話しながら対応してくれる業者が安心して任せれるポイントともなります。
一部の業者では、自社専用の見積書ではなく、市販の見積書に生前整理作業費=一式=〇〇万円のみ記載している業者もいるようです。
もちろん、この様な業者は、トラブル発生の要因にもなりますので、依頼をすることは避けるべきです。
資材費や廃棄物処理費、作業人件費、オプションなど、家財整理を行う為の費用として、各単価が設定されているか?
また、特定家庭用機器(テレビ・冷蔵庫・洗濯機・乾燥機・エアコン)については、各メーカーやサイズ・容量によって、料金が定められております。
どんぶり勘定の業者には、決して依頼をしない事です。
お客様がご不要になられる品物を、全て廃棄処分するだけの業者なのか?必要とされる方へ寄付をしたり、海外で必要としているところへ輸出して、有効活用してくれる業者なのかを見積り時に説明してくれる業者は、一つの安心ポイントです。
これは、物を無駄にしない事も含みますが、社会貢献をも頭に入れて事業をしている証拠でもあります。
また、しっかりと対応してくれる業者であれば、この様な取り組みは当たり前に行っております。
我々、特掃隊加盟事業者は、家財整理のプロでもありますので、是非ご相談ください。
なんといっても生前整理では、お客様の生活動線や環境を考えながら、お客様の想いとプロとしての最善の提案を行ってくれるかどうかが生前整理の大切な内容になります。
なにも考えず、不要な物をヒアリングして、見積作成をするだけの業者へは依頼を避けるべきです。
前述の通り、生前整理はお客様の住環境を整える為の整理でもありますので、家具の移動なども細かく提案してくれる業者選びをお勧めします。
依頼するかしないかの最終判断は、お客様自身の心にあります。
上記のポイントを押さえた上で、「この担当者(会社)に任せたい!」と、感じるかどうかになります。
どの様な家財整理(生前整理・遺品整理)であっても、ただ費用を安く済ませることはできません。
また、費用面だけで依頼をすることもトラブルの原因にもなるので、費用面と担当者双方を照らし合わせて、ここに任せたいと感じた業者へ依頼をされることが一番大切なポイントとなります。
我々、特掃隊加盟事業者は、特殊清掃のみならず、家財整理のプロでもあります。
家財整理では、生前整理からはじまり、遺品整理があります。
遺品整理の中には、居室内にて誰にも看取られることなく、発見までに死後日数が経過してしまい、特殊清掃が必要になる現場があります。
この厳しい基準をクリアした全国選りすぐりの特殊清掃のプロ集団である我々は、必然的に遺品整理も数多くの対応をしており、一つでも多くの貴重品や想い出の品物をお届けすることを使命としております。
その上で、生前整理であっても、お客様の生活環境をもしっかりヒアリングして提案させて頂く業者が在籍しております。