死臭を自分で消臭する方法とプロとの違い

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死臭を自分で消臭する方法とプロとの違い

大家をやっている親戚が、住人がだんだん高齢化してきたので部屋で孤独死が心配だと悩んでいました。

自宅と違いアパート経営では部屋が商品ですから、必ず死臭を完全に消す必要がありますね。

その方は退居後の清掃も自分たちでしているそうですが、孤独死が起こったら、自力で消臭などできるのでしょうか?

条件によっては自力でも可能です。
自力で消臭ができる条件や消臭の手順を見ていきましょう。

死臭を自力で消臭できるケース

腐敗した遺体から流れ出た体液や血液は、ほんの少し床に付着しただけで染みつきますし、臭いが部屋に広がるとすぐに壁に浸透し取れなくなってしまいます。
このため、多くの現場では、死臭(腐敗臭)を消臭するために、床や壁を撤去する必要があります。
結論をいうと、死臭を自分で消臭できるのは「床や壁の撤去が不要なケース」のみです。

死臭の自力消臭手順7ステップ

不幸中の幸い、床や壁の撤去をしなくてもいいなら、どのような手順で消臭するのかをみてみましょう。

ステップ1. 防護服&防護マスク着用

体液や血液に含まれる細菌や、後の手順で使用する消毒液などから身を守り、悪臭をカットするため、防護服や防護マスク(ゴーグル付きのもの)を着用します。

ステップ2. 汚染物除去

死臭が付着・浸透した家具類を、臭いがほかに移らないよう、ビニール袋などでしっかり梱包した上ですべて撤去します。

※これらは故人の財産であるため、処分には親族や相続人の許可が必要。

ステップ3. 殺虫

市販の殺虫剤を噴霧し、飛び回るハエなどを殺虫します。

ステップ4. 消毒

目に見えない空気中の細菌類を除去するため、消毒をします。
消臭作用もある塩化ベンザルコニウムや安定化二酸化塩素の殺菌消毒剤を、使用上の注意を守った上で園芸用の噴霧器に入れ、くまなく散布するのがおすすめです。

ステップ5. 消臭&拭き取り

消臭剤を散布したり、体液や臭いが付着した箇所を拭き取ったりし、本格的な消臭作業をおこないます。

ステップ6. 床・壁の撤去

表面的な掃除だけでは消臭しきれない、体液や臭いが浸透した床・壁(壁紙)は、すべて撤去します。

ステップ7. 再消臭

仕上げとして、病院の解剖室などでも使用されている塩素系の消臭殺菌剤・安定化二酸化塩素液を噴霧します。
数日後に室内を再度確認し、臭いが残っていなければ完了です。
(残っていたら、上記作業をもう一度チェックする。)

小規模アパートの大家さんなら出費を抑えるために自分で消臭したいですよね。
でも、消臭作業にはリスクが伴いますよ。それに、自分でやるからと言ってもタダではありません。

死臭を自分で消臭するときの4つのリスク

1.健康面のリスク

遺体からしみ出た体液や血液の中には、細菌が多数含まれるため、消臭作業中は細菌による感染症にかかるリスクと常に隣り合わせです。

2.精神面のリスク

人が命を落とした悪臭漂う部屋で、消臭作業をおこなうことの精神的負担が大きいです。

3.二次被害のリスク

消臭が本業ではないので他の仕事も忙しい中消臭作業が遅れると、臭いに引き付けられハエやウジなどの害虫が大量発生したり、隣室にまで臭いが移って近隣住民に迷惑をかけたり、といった二次被害が発生します。

4.市販の消臭剤が効かないリスク

市販の消臭剤では消臭効果が十分に発揮されない可能性があります。

死臭の自力消臭にかかる費用

死臭を自分で消臭する場合、掃除に使う道具を一式揃える必要があります。
具体的には次の表のとおりです。

もちろん特殊清掃業者に依頼するよりも安く済みますが、費用はそれなりにかかります。

道具名価格
防護服1,500円
ゴーグル付き防護マスク14,180円
殺虫剤1本300円
噴霧器2,580円
安定化二酸化塩素の殺菌消毒剤1ℓ2,200円
業務用超強力消臭剤1ℓ3,920円
その他(ゴミ袋・雑巾・テープ・ゴム手袋などの消耗品)3,000円
合計27,680円

プロの消臭との違いとその費用

床や壁の撤去が不要な消臭で、特掃隊(リスクベネフィット社)「孤独死パック」というセットサービスを比べてみましょう。

 自分で消臭する場合リスクベネフィットに依頼する場合
汚染物除去梱包から運び出しまで自分で行わなければならず、大きい家具がある場合などはかなりの労力が必要になる。ビニールで二重に梱包する、ブルーシートで覆った上からプラスティックフィルムをかけて密閉するなど、徹底した臭気対策をして運び出す。
消毒・消臭市販の薬剤を使うため、効果が不十分な可能性がある。独自開発した専用の薬剤を使うため、確実に効果が出る。
拭き取り掃除目視できない体液や血液を拭き残してしまう可能性がある。紫外線を照射することで、目視できない体液や血液が残っていないか確認できる。
近隣への配慮自分で行う必要がある。玄関扉に養生テープを貼るなど、臭いが外部に漏れないよう対策する。
所要時間慣れない作業を行うため、かなりの時間がかかる。約2時間で作業が完了する。

この表から自分で消臭するのと、特掃隊に依頼する差は歴然です。
気になる「孤独死パック」のお値段は78,670円です。

死臭を完全消臭できる特掃隊がおススメ

長年の特殊清掃作業で培った特許技術によって、腐乱臭など特殊な臭いの完全消臭を可能にしています。
薬剤散布やオゾン燻蒸など当社の特許サービスを真似る業者は多くいますが、容量や用法、気温などの条件で消臭の結果は変わってきます。

特掃隊が持っている特殊な臭いを完全消臭する次の「3つの工法」をみてみましょう。

【薬剤散布】

主に「酵素」「加速化過酸化水素」の2つを用いて薬剤散布をおこないます。
共に人畜無害の物で安心して利用できます。

【オゾン燻蒸】

オゾン燻蒸とは、地球上で2番目に強い物質のオゾンを有効に管理して、臭気成分を酸化分解していく事で、換気に2年かかる臭気を1〜2日程度で分解します。

【コーティング】

専用のコーティング剤「シャダーン」を用いるコーティングは強固な皮膜を形成し、臭気の染み込んだ物質を封じ込めます。

おわりに

今回は、死臭を自分で消す方法をご紹介しました。
道具を揃えたり、重労働だったり、リスクが伴ったりたいへんそうですね。
自分でするより費用は高くなっても、特殊清掃業者に依頼したいと思われたのではないでしょうか。

特殊清掃業者を選ぶときは、「解体工事業者」の登録をしているか、「消臭マイスター」の資格をもっているか、実績が多いか、作業開始後の追加請求がないか、などを基準に選びましょう。

特殊清掃業者選びで後悔したくないという方は、当サイトにご相談ください。

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