台所でイヤな臭いがすることってよくありますよね。
排水口を綺麗にしても臭うときって、何が原因なんでしょうか?
台所の悪臭には、主な原因となる箇所が5つあると言われているぞ。
原因が排水口とは限らないんだ。
5箇所ですか!?
では、それらを一箇所ずつ…
そう。臭いの主な原因とされる5箇所をチェックすれば、
悪臭を解決できる可能性も高くなる。 これから解説していってみよう!
毎日のご飯を作る台所。
食材を切ったり調理することで、生ごみや油汚れも日々たくさん生まれています。
「なんか臭うけど、消臭剤を置いてみても変わらない」
「いつもキレイにしているはずなのに、くさい……一体なぜ?」
この記事を読むと、気になる悪臭の原因がどこにあるか、突き止めることができるでしょう。
なぜなら、台所の悪臭をうむ箇所は5つしかないからです。
あなたの家の悪臭はどこから来ているのでしょうか?
原因を知り解決するために、ぜひ最後までお読みくださいね。
もくじ
台所は食材を扱うだけでなく、油や水も使うため、さまざまな臭いが発生しやすいところです。
とはいえ、やはり悪臭が発生するのには原因となるものがあります。
そしてその主な原因となる箇所は、5つあると考えられています。
1.三角コーナーと排水口(受け皿) 2.水で洗ったふきん類 3.コンロの周辺 4.シンクの下 5.排水口(そのもの) |
ひとつずつ解説していきます。
三角コーナーと排水口の受け皿は、生ごみが溜まり悪臭が発生しやすい所です。
生ごみには菌やバクテリアが含まれていて、空気と水分に触れることで増殖し、イヤな臭いを
発生させてしまいます。
特に夏の時期など高温の環境下は数時間でも悪臭になることがあります。
臭いの特徴は「生臭さ」と「腐敗臭です」。
【確認してみましょう】
・悪臭を出している生ごみはないか? ・三角コーナーと受け皿に、ぬめりが着いていないか? |
水で洗ったふきん類は、目に見えない菌が沢山発生していることが多いのが実態です。
使用後に水洗いして干してあっても、臭いは発生しているのです。
その理由は
「菌の繁殖は干すことで解決しないから」です。
こちらの研究結果をご覧ください。
【水洗い後、室内に干したふきんの雑菌数を2時間おきに計測してみた】
経過時間 | 0時間 | 2時間 | 4時間 | 6時間 | 8時間 | 10時間 | 12時間 |
菌の数 | 180 | 430 | 1800 | 11,000 | 60,000 | 110,000 | 130,000 |
倍率 | 0倍 | 2.3 | 10 | 61 | 333 | 611 | 722倍 |
ものすごい倍率で菌が増殖していく様子が、ハッキリとデータに出ています。
もし目に見えていたらこわいくらい膨大な数の菌が、悪臭の原因となっているのです。
特徴は「生乾きのような臭さ」です。
【確認してみましょう】
・ふきん類のにおいを直接嗅いで、生乾き臭さがないか? |
油をよく使うコンロの周辺は、飛び散った油を掃除せずに放置していると、酸化して悪臭を
放ってしまいます。
また、揚げ物をするとコンロだけにとどまらず、壁や床にまで飛び跳ねますよね。
面倒だと掃除をせずにいると、油が重なり、こびりついてしまいます。
固くこびりついた油は、空気中の酸素と結合して酸化が進み、悪臭の原因となってしまうのです。
面倒でも、こまめな掃除をすることが大切ですね!
特徴は油臭さで「石油のような臭い」と「加齢臭のような臭い」です。
【確認してみましょう】
・油がこびりついている箇所はないか? ・コンロの周辺の壁や床が変色していないか? ・ベトついて取れない箇所はないか? |
シンクの下も悪臭がよく発生するところです。
ただ、原因はふたつあることが確認ポイントです。
それは「収納部分のカビ」と「排水管の異常」によるものの、どちらかとなります。
シンクの下にある収納はカビが発生しやすい条件が揃っているので、悪臭も生まれやすいです。
配管にお湯が通ると湿度も高くなり、通気性もよくない場所なので、カビがどんどん繁殖します。
フライパンやお鍋を収納している方も多いと思いますが、しっかり乾かさずに収納すると、
残った水分がカビの原因となるので気をつけてくださいね。
収納部分の悪臭の特徴は「カビ臭さ」です。
【確認してみましょう】
・天井部分や壁にカビがはえていないか? ・シンク下スペースに湿気がこもっていないか? ・シンク下の収納扉を開けた時に臭いが強くなるか? |
排水管の配管になにかしらの異常があった場合、シンク下のスペース内で下水のような悪臭が
出ることがあります。
配管の異常がなぜ起こってしまうのでしょうか。
その多くは、施工不良や設備の劣化が原因です。
複数の部品で構成されている配管の繋ぎめに隙間が生じてしまう「配管の異常」や、劣化して配管に
穴が開いてしまう「配管の破損」、そもそも床と配管に隙間がある「配管の施工不良」など、
さまざまなケースで悪臭がもれてきてしまいます。
配管から強い悪臭が出ておかしいなと感じたら、専門業者に相談してみましょう。
臭いの特徴は原因によって異なりますので、以下の表を参考にしてください。
悪臭の原因 | 臭いの特徴 |
配管の異常 | 下水くささ |
配管の破損 | 汚水のような臭い |
配管の施工不良 | 腐った臭い |
【確認してみましょう】
・配管と床に隙間はできていないか? ・配管に穴が開いている、またはヒビや亀裂ができていないか? ・シンクの下に水が溜まっている所はないか? ・配管の繋ぎ目がズレていないか? |
排水口の受け皿が原因の悪臭については前述した通りですが、そうではない場合は排水管か
排水トラップに原因があるかもしれません。
まず、排水トラップそのものが汚れていないか確認してみましょう。
雑菌と水分により、ぬめりやすい排水トラップは、見える部分がキレイでも、裏側にぬめりが
付着していることがよくあります。
分解して掃除をするのがおすすめです。
それでも悪臭がなくならない場合や、排水管から悪臭がもれでているような時は、排水トラップの
不具合の可能性があります。
排水トラップの不具合は、専門業者に依頼して解決してもらいましょう。
特徴は「ドブ」や「硫黄」のような臭いです。
【確認してみましょう】
・排水トラップが汚れていないか?(裏側まで確認) ・排水トラップに生ごみが溜まっていないか? |
排水トラップは正常で汚れもないのに悪臭がするといった場合には、排水管に原因があるかもしれません。
通常は、排水トラップが臭いを止めてくれているからです。
排水管がひどく汚れていたり、油やラーメンのスープなど油分が高い液体を流していたり、配管が
古くなっている場合は、排水管そのものを確認する必要があります。
こちらも同様に「ドブ」や「硫黄」のような臭いが特徴です。
【確認してみましょう】
・排水トラップを外して排水管内部が臭っていないか? |
台所の悪臭をつくる5つの原因って、どれもありそうなものばかりですね!
台所は水やお湯の使用により温度変化が悪臭をうみやすいうえ、さらに油も
流れるとあって汚れがたまりやすい場所だからな。
はい!
でも、後編で「台所の悪臭を解決する方法」をやりますので、
ぜひ読んでいただき、気持ちのよい空間にしてくださいね。